その帰り道
ん？ 反対車線側から何やら聞きなれた声が
歩くスピードを調整して信号が変わるタイミングを上手く見計らって反対車線側に行ってみた
中1からの腐れ縁であるＴと、嘗ての想い人Ｉがいた
あぁ、やっぱりこの人の声だったのね
とりあえず先にＴから声を掛けられたので自然と二人に合流
……！？
Ｉがウチに「よっ」って言ったように手をあげて挨拶をしてくれただと!?
※実際には言ってません
そんなウチはと言うと、そのＩの挨拶が誰に向けられたものなのかすぐに理解出来ずに何も出来ませんでした、ウチのバカ
その後はＴと大学の事とか話して
途中でＩと一旦別れて
駅のホームでまたＩと合流して
しかし結局最後までＴとしか話せなかった
思い切ってＩに話しかければ良かったなぁ
まぁそういうわけでＩの最寄り駅でＩとは別れて
暫くして終点で乗り換えてＴとも別れる
そういえば、Ｔが言ってたんだ
「会うの最後になるかもしれないけどメール頂戴」って
そうだ、昨日卒業式だったんだよな
同じクラスの人なら同窓会とかで会うチャンスあるだろうけど
違うクラスの人とは、もう会えないかもしれないんだよな
……今日のこれで会うのは最後？
いや、まぁＴとはメールでやり取りできるけど
Ｉのメアド電番その他諸々連絡先知らないし
……何をストーカーみたいなこと言ってるんだ
……あれ？
目から水が
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